米AMD、第1四半期にデータセンター事業が減収へ 株価10%安

米半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)は2月4日、第1・四半期の売上高が約71億ドル(プラスマイナス3億ドル)になるとの見通しを示した。2023年3月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
By Max A. Cherney, Stephen Nellis, Arsheeya Bajwa
[4日 ロイター] - 米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は4日、第1・四半期の売上高が約71億ドル(プラスマイナス3億ドル)になるとの見通しを示した。AI(人工知能)チップに対する強い需要を背景にアナリスト予想の69億9000万ドルを上回った。
ただ、AI分野の強力なライバルであるエヌビディアに迫ると期待していた投資家の失望を誘い、AMDの株価は引け後の時間外取引で約10%安。昨年はエヌビディア株が171%超上昇したのとは対照的に約18%下落した。
2024年第4・四半期のAIチップを含むデータセンター事業売上高は39億ドルと、コンセンサス予想の41億5000万ドルを下回った。
24年のAIチップ売上高は50億ドルを超えたという。
第4・四半期の1株当たり調整後利益は1.09ドルで、市場予想の1.08ドルを上回った。売上高は76億6000万ドルと、こちらも市場予想の75億3000万ドルを上回った。
AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で、第1・四半期のデータセンター事業売上高について、自社全体の売上高が減少すると見込まれるのと同様、前四半期比で約7%減少すると予測。AIチップに関する予測は避けたが、今後2年程度で「数百億ドル」の売上を見込んでいると述べた。
サミット・インサイトのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「AMDのAI向け画像処理装置(GPU)はおそらく投資家の期待に応えていない。われわれはエヌビディアが性能と価値においてAMDに対して差を広げていると引き続き考えている」と語った。