NY外為市場=ドル/円1年ぶり安値、FRB大幅利下げ観測で
終盤のニューヨーク外為市場では、ドル/円が約1年ぶりの安値に下落した。2018年撮影(2024年 ロイター/Jose Luis Gonzalez/Illustration/File Photo)
[ニューヨーク/ロンドン 16日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル/円が約1年ぶりの安値に下落した。米連邦準備理事会(FRB)が週内に大幅な利下げに踏み切るとの見方が強まったことが背景。
市場では、FRBが18日に50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げを決める可能性が61%と予想されている。先週は約15%だった。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「今日話題になっているのは、先週の続きだ。消費者物価指数(CPI)発表後、市場は25bp利下げを織り込んでいたが、FRBが50bp利下げを再び選択肢に入れるために仕組んだのではないかとみる向きが多い」と述べた。
アジア時間にドル/円は一時139.58円まで下落し、2023年7月以来の安値を付けた。NY市場の終盤は0.10%安の140.690円だった。
主要6通貨に対するドル指数は0.29%安の100.73。
チャンドラー氏は「中国、日本、韓国が祝日だったため、価格変動が一部大きくなり過ぎた可能性がある」と指摘した。
投資家らはまた、日銀が20日に発表する金利決定にも注目している。
英ポンドは0.64%高の1.3206ドル。ユーロ/ドルは0.42%高の1.1123ドル。