日経平均は5日続落、米雇用統計後の株安が重し 売り一巡後は買い戻し
9月9日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比175円72銭安の3万6215円75銭と、5日続落して取引を終えた。写真は株価ボード。都内で2月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 9日 ロイター] -
東京株式市場で日経平均は、前営業日比175円72銭安の3万6215円75銭と、5日続落して取引を終えた。前週末の米国株が雇用統計の発表を受けて下落したことや為替の円高が重しとなり、日経平均は一時1100円超値下がりする場面があった。ただ、ドル/円の円高基調が一服したことから日経平均は次第に下げ幅を縮小し、売りが一巡した後は買い戻しもみられた。
日経平均は前営業日比585円安と軟調にスタートし、寄り付きで節目の3万6000円を割り込んだ。その後も下げ幅を広げ、一時1143円安の3万5247円87銭まで下落した。半導体関連株や自動車株の下げが目立ち、相場の重しとなった。ただ、朝方142円台前半で推移していたドルが143円近辺まで上昇すると、日経平均も下げ幅を縮小。後場には3万6000円台を回復し、もみ合う展開が続いた。
市場では「マーケットは米景気に対して過敏になっている印象。今後、消費関連の統計で底堅い内容が出てくれば、景気後退懸念が和らぎ、株価も持ち直してくるだろう」(T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏)との声が聞かれた。
一方、為替動向に左右されやすい状況は続いているとして、「ドルが140円を割り込むなど円高が進んでいけば、日経平均は再び3万1000―3万5000円のレンジに入りそうだ」(国内運用会社・ポートフォリオマネージャー)との指摘もあった。
TOPIXは0.68%安の2579.73ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.68%安の1327.61ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆0626億0700万円だった。東証33業種では、空運、精密機器、食料品など9業種が値上がり。輸送用機器、保険、海運など24業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.21%高の645.21ポイントと、反発した。
個別では、東京エレクトロンが2%超安、アドバンテストが小幅安、レーザーテックが4%超安だった。自動車株も売られ、トヨタ自動車、いすゞ自動車がそれぞれ3%超安だった。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは小幅安。
一方、メルカリが5%超高、コナミグループ、アサヒグループホールディングスがそれぞれ2%超高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり536銘柄(32%)に対し、値下がりが1074銘柄(65%)、変わらずが34銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 36215.75 -175.72 35805.82 35,247.87─
36,248.12
TOPIX 2579.73 -17.69 2553.66 2,523.19─2
,583.60
プライム市場指数 1327.61 -9.14 1314.51 1,298.58─1
,329.61
スタンダード市場指数 1210.71 -5.85 1200.28 1,194.51─1
,211.67
グロース市場指数 823.97 +1.23 806.66 799.37─827
.03
グロース250指数 645.21 +1.33 631.06 625.26─648
.11
東証出来高(万株) 180135 東証売買代金(億円 40626.07
)