米イーライリリーが業績見通し上方修正、肥満薬が好調 株価急伸
8月8日、米製薬大手イーライリリーは、今年通期の売上高見通しを30億ドル上方修正した。ニューヨークで2023年12月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
[8日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは8日、今年通期の売上高見通しを30億ドル上方修正した。肥満症治療薬「ゼップバウンド」の好調な販売を背景に、生産能力を強化する同社の取り組みが奏功した。同社株は8日の取引を9.5%高で終えた。
同社は今年通期の売上高を454億─466億ドルと予想。従来は424億─436億ドルとしていた。調整後の1株利益は16.10─16.60ドルと予想、従来の13.50─14ドルから引き上げた。
今年第2・四半期にゼップバウンドの売上高は12億4000万ドルとなり、2023年終盤の発売以降で四半期として初めて10億ドルを超えた。
糖尿病治療薬「マンジャロ」の売上高は30億9000万ドルだった。
第2・四半期のゼップバウンドとマンジャロを合わせた売上高は、アナリスト予想を7億5000万ドル余り上回った。アナリストは両治療薬の今年の合計売上高を150億ドルと見積もっている。
イーライリリーのデイブ・リックス最高経営責任者(CEO)は、同社はノースカロライナ州の主要生産拠点の生産態勢を目標に沿って着実に強化していると説明。同州内の新たな生産拠点の建設も順調に進んでいると付け加えた。