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NY外為市場=ドル/円5日ぶり高値、銀行巡る懸念後退

2023年03月28日(火)04時47分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドル/円が5日ぶりの高値を付けた。写真は2011年8月、都内で撮影(2023年 ロイター/Yuriko Nakao/File Photo)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル/円が5日ぶりの高値を付けた。世界的な銀行システムを巡る懸念を抑制しようとする当局の取り組みによって投資家の不安感が緩和した。

ただ、ドルは大半の主要通貨に対して狭いレンジにとどまった。ジェフリーズの外為グローバルヘッド、ブラッド・ベクテル氏は「夜間のレンジは非常に狭く商いも乏しいことから、市場は疲弊しているようだ」と指摘。「ここ最近に比べて今週は予定が少なく、週末にかけて緊急的なイベントもなかったため、不安な静けさの中での週明けとなった」と述べた。

米地銀ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズが27日、経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)の預金、融資債権、一部資産を米連邦預金保険公社(FDIC)から取得すると発表したことで安心感がやや広がった。

こうした中、欧州の銀行株指数が1.43%上昇。前週末24日に8.5%下落していたドイツ銀行が6.15%上昇した。S&P500銀行株指数は3.49%高となった。

懸念後退を受け、ドル/円は0.77%高の131.75円。前週24日には129.65円と7週間ぶりの高値を付けていた。

ドル指数は0.087%安の102.9。

ユーロ/ドルは0.3%高の1.0794ドル。独IFO経済研究所が27日発表した3月の業況指数は93.3で、前月の91.1から上昇した。エネルギー危機やインフレ高進にもかかわらずドイツ経済が回復基調であることを示唆した。

スコシアバンクのチーフ外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「米ドルは狭い範囲でまちまちとなっており、短期的にはレンジ取引が続くかもしれない」とした。

ポンド/ドルは0.45%高の1.2283ドル。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は27日、政策当局者はインフレ対策に焦点を当て、世界的な銀行システムの健全性を巡る懸念に過度に左右されることはないだろうと示唆した。

暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.94%安の2万7092ドル。先週には2万8917.46ドルと9カ月ぶりの高値を付けていた。

ドル/円 NY午後3時 131.55/131.60

始値 131.45

高値 131.76

安値 131.34

ユーロ/ドル NY午後3時 1.0794/1.0798

始値 1.0766

高値 1.0798

安値 1.0767

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