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経常収支、22年暦年は黒字11.4兆円 原油高・円安で減少額最大

2023年02月08日(水)10時25分

 財務省が8日発表した国際収支状況速報によると、2022年12月の経常収支は334億円の黒字だった。写真は2013年1月、都内の港湾施設で撮影(2023年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 8日 ロイター] - 財務省が8日発表した国際収支状況速報によると、2022年12月の経常収支は334億円の黒字だった。22年暦年は11兆4432億円の黒字で、前年からの黒字減少額が比較可能な1986年以降で最大となった。

ロイターが民間調査機関に行った事前調査の予測中央値(22年12月分)は984億円程度の黒字だった。公表された黒字幅は予想を小幅に下回った。

単月収支のうち、貿易・サービス収支は1兆5803億円の赤字となった。第1次所得収支は1兆7952億円の黒字、第2次所得収支は1815億円の赤字だった。

暦年ベースでは黒字幅を2年ぶりに縮減し、収支額は11兆円余りの黒字だった。前年からは黒字幅を10兆1478億円縮小させた。黒字額は14年以来8年ぶりの低水準となる。

原油価格の高騰や急ピッチな円安に伴う輸入物価の上昇で、貿易収支が赤字に転じたことが響いた。

ロイター
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