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ソニーG株が5%高、営業益予想の上方修正を好感

2023年02月03日(金)09時23分

2月3日、東京株式市場でソニーグループが大幅高となっている。写真はソニーのロゴ。2022年9月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 3日 ロイター] - 3日の東京株式市場でソニーグループ株が大幅高となっている。株価は一時5.3%高に上昇した。同社は2日、2023年3月期通期の営業利益予想(国際会計基準)を200億円積み増し、前年比1.9%減の1兆1800億円に上方修正しており、手掛かりになった。

映画や半導体の売上高は下振れるが、好調なゲーム事業が利益を押し上げる。年間配当は75円と10円の増配を予定する。

東洋証券の安田秀樹シニアアナリストは「上方修正が素直に評価されたようだ。ただ、修正要因は為替影響がほとんど。ゲームは新発売したソフトの販売の勢いが強くなく、サブスクサービスの会員数もさほど増えていない。来期の事業環境は厳しいとの説明もあり、株価がここから大きく上がるとはみていない」と指摘する。

会社予想は、IBESがまとめたアナリスト24人の営業利益予想1兆1957億円を下回ったが、半導体は稼働率を上げて稼働益を出しているとして「売り込まれるほど悪くもない」(安田氏)という。

通期の売上高見通しは従来予想を1000億円引き下げ、前年比15.9%増の11兆5000億円に下方修正した。作品の公開日が後ろ倒しになった映画のほか、スマートフォン向けが落ち込む画像半導体の売上高を見直した。

スマホやテレビの需要は弱く、画像半導体の事業環境はしばらく厳しい状況が続くとみている。経済が停滞する中国のスマホ市場はミドルエンドからローエンドに加え、一部ハイエンドでも軟調な傾向がみられるという。

同社は、十時裕樹最高財務責任者(CFO)の社長昇格も発表した。

ロイター
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