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NY市場サマリー(2日)ナスダック・S&P続伸、ユーロ下落

2023年02月03日(金)06時34分

[2日 ロイター] - <為替> ユーロがドルに対して下落した。欧州中央銀行(ECB)が予想通り0.50%ポイントの利上げを決定したほか、イングランド銀行(英中央銀行)がインフレに対しハト派的な見解を示したことを受けた。

ECBは2日の理事会で政策金利を0.5%ポイント引き上げ3%とした。利上げは5会合連続。3月にも0.5%ポイントの追加利上げの方針を示し、高インフレとの戦いを続ける道筋を再確認した。

一方、英中銀は2日、政策金利を0.5%ポイント引き上げ4.0%とした。10会合連続の利上げで2008年以来の高水準となった。世界的にインフレは高止まりしているものの、英国を含め多くの先進国でピークに達した可能性があると指摘した。

ユーロ/ドルは0.70%安の1.0913ドル。ポンド/ドルは1.09%安の1.2240ドルと1月17日以来の安値を付けた。

ドル指数は0.74%高の101.71。

<債券> 国債利回りはほぼ変わらず。市場は米連邦準備理事会(FRB)が前日に示したハト派的なトーンを消化し、3日に発表される1月の米雇用統計に備えている。

FRBは1月31─2月1日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイント利上げを決定。インフレ対応で峠を越えたとの認識を示した上で、ただインフレとの戦いに「勝利」するには、追加利上げを実施し高水準の金利を少なくとも2023年を通じて維持することが必要になると指摘した。

ロイターの調査によると、エコノミストは1月の米雇用統計について、非農業部門雇用者数が18万5000人増、失業率が3.6%に上昇すると予想している。

終盤までに、10年債利回りは0.6ベーシスポイント(bp)上昇の3.404%、30年債利回りは1.1bp上昇の3.561%。

2年債利回りは1.8bp低下の4.092%。

<株式> ナスダック総合とS&P総合500種が続伸して取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の発言が予想よりもハト派的だったことや、大幅なコスト削減が好感されたメタ・プラットフォームズの株価急伸に支援された。

両指数は取引時間中に約5カ月ぶりの高値を付けた。ダウ工業株30種は一部の大型ヘルスケア株の下げが重しとなり下落した。

引け後の決算発表を控える中、アップル、アマゾン・ドット・コム、グーグル親会社アルファベットがいずれも大きく値上がりした。

<金先物> 未明に一時約9カ月ぶりの高値を更新したものの、あと利食い売りに押されて続落した。 中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比12.00ドル(0.62%)安の1 オンス=1930.80ドル。

<米原油先物> 需要低迷への懸念が重しとなり、小幅続落した。米国産標準油種WTI中心限月3月物の清算値(終値に相当)は前日比0.53ドル(0.69%)安の1バレル=75.88ドルだった。4月物は0.53ドル安の76.20ドル。

ドル/円 NY午後4時 128.75/128.76

始値 128.71

高値 128.91

安値 128.09

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0912/1.0916

始値 1.0997

高値 1.1004

安値 1.0887

米東部時間

30年債(指標銘柄) 16時30分 108*03.00 3.5569%

前営業日終値 108*07.00 3.5500%

10年債(指標銘柄) 16時29分 105*30.50 3.4037%

前営業日終値 106*00.00 3.3980%

5年債(指標銘柄) 16時29分 100*01.25 3.4913%

前営業日終値 100*00.50 3.4970%

2年債(指標銘柄) 16時29分 100*01.38 4.1021%

前営業日終値 100*00.88 4.1100%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34053.94 -39.02 -0.11

前営業日終値 34092.96

ナスダック総合 12200.82 +384.50 +3.25

前営業日終値 11816.32

S&P総合500種 4179.76 +60.55 +1.47

前営業日終値 4119.21

COMEX金 4月限 1930.8 ‐12.0

前営業日終値 1942.8

COMEX銀 3月限 2361.5 +0.6

前営業日終値 2360.9

北海ブレント 4月限 82.17 ‐0.67

前営業日終値 82.84

米WTI先物 3月限 75.88 ‐0.53

前営業日終値 76.41

CRB商品指数 271.6295 ‐0.1725

前営業日終値 271.8020

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