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独輸出、12月前月比-6.3%で景気減速示唆 貿易黒字5年連続縮小
2月2日、ドイツ連邦統計庁が発表した12月の貿易統計によると、輸出は前月比6.3%減と、予想以上に減少した。 写真は2019年11月、ハンブルク港で撮影(2023年 ロイター/Fabian Bimmer)
[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が2日発表した2022年12月の貿易統計によると、輸出は前月比6.3%減と、予想以上に減少した。
サプライチェーンの問題は緩和したが、高インフレと市場の不透明感が引き続きドイツ経済の重しとなった。
ロイターがまとめた市場予想は3.3%減だった。
輸入は6.1%減。市場予想は0.8%減だった。
パンセオン・マクロエコノミクスのユーロ圏担当チーフエコノミストは「ドイツの経済活動全般に鈍化していることが改めて示された」と指摘。貿易の大幅な調整は通常、ドイツ経済全般の低迷を示す古典的なサインだと述べた。
22年の輸出は日数・季節調整後で前年比14.3%増。エネルギー価格上昇が影響し輸入は24.3%増。
22年の貿易黒字は5年連続で縮小。12月の貿易黒字は日数・季節調整後で100億ユーロと、前月の109億ユーロから縮小した。
22年のロシアからの輸入は前年比6.5%増の353億ユーロ。石油・ガス価格の上昇が主因。
制裁が影響し22年のロシアへの輸出は43.7%減となった。