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午後3時のドルは下落128円半ば、米利上げ期待が後退

2023年02月02日(木)15時45分

 2月2日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安の128円半ばで取引されている。写真は1ドル紙幣。2021年11月撮影(2023年 ロイター/Murad Sezer)

[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安の128円半ばで取引されている。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、今後の利上げ期待が後退し、ドルは対ユーロで10カ月ぶり、対豪ドルで8カ月ぶり安値を更新するなど、広範に売られた。

前日海外で売られたドルは、東京市場でも弱含み。朝方に対ユーロで目先の節目だった1.10ドルを突破したことで、損失確定のドル売りが相次ぎ発生し、下落圧力が豪ドルや円など、他の通貨にも広がった。

ドルは朝方の128円後半から、半月ぶり安値となる128.17円まで下落。豪ドルは0.71ドル半ばへ上昇した。

多くの市場参加者にとってややサプライズとなったのは、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見。インフレ圧力の緩和が進展しているとの見解を示すなどして「事前に懸念されたタカ派的な要素があまり見当たらなかった」(外銀)という。

利上げ見通しの後退が米株高につながったことで、前日海外ではドルと円がともに下落し、クロス円が底堅い展開となった。しかし、東京市場ではドル/円の下げに引きずられる形で、豪ドルは91円後半で横ばいが続くなど、値動きが鈍った。

市場では、パウエル議長が会見で、ターミナルレート(利上げの最終的な到達点)が昨年示した5.1%を超える可能性に言及したことや「年内の利下げは適切ではない」などと発言したことで「米金利の急速な低下とドル安は、やや過剰な印象もある」(外銀)との声も出ていた。

アジア市場の米株先物はほぼ横ばいで推移。米10年国債利回りは現在3.42%付近と、小幅ながら切り返しに転じている。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 128.59/61 1.1018/22 141.70/74

午前9時現在 128.59/61 1.1011/15 141.61/65

NY午後5時 128.93/96 1.0989/92 141.66/70

ロイター
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