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パキスタン通貨急落、上限撤廃で混乱続く IMF融資への動きか

2023年01月26日(木)21時48分

パキスタンルピーが急落した。パキスタンの外国為替取引会社が為替レートの上限を撤廃したことを受けて、2日連続で市場の混乱が続いている。ペシャーワルの為替両替所で2018年撮影。(2023年 ロイター/Fayaz Aziz)

[カラチ(パキスタン) 26日 ロイター] - パキスタンルピーが26日の銀行間市場で7%急落した。パキスタンの外国為替取引会社が為替レートの上限を撤廃したことを受けて、2日連続で市場の混乱が続いている。

外為取引会社の団体は24日夜、国益のため為替レートの上限を撤廃すると発表。市場原理に基づく為替制度への移行は国際通貨基金(IMF)が支援の条件の一つに挙げていた。

今回の措置は、IMFによるパキスタン向け融資再開に寄与する可能性がある。パキスタンの外貨準備は輸入3週間分を下回っており、同国は外部からの資金調達を急いでいる。

前日ほぼ横ばいだった銀行間の公式レートは7%下落。1ドル=248ルピーで取引されている。

オープン市場のルピーは約5%値下がりし、1ドル=255ルピー。前日は1.2%下落していた。

トップライン・セキュリティーズは、外貨準備が昨年9月時点の80億ドルから今月13日には46億ドルに減少しており、銀行間市場とオープン市場のレートのスプレッドが拡大していると指摘。ドルの供給減少で闇市場が広がっていると述べた。

ロイター
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