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日経平均は小反落、利益確定優勢 押し目買いで下値は限定

2023年01月26日(木)15時27分

 1月26日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比32円26銭安の2万7362円75銭と、小幅に反落して取引を終えた。写真は2020年10月、都内にある株価ボードで撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)

[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比32円26銭安の2万7362円75銭と、小幅に反落して取引を終えた。日経平均は前日までに4連騰し過熱感が意識される中、利益確定の売りが優勢となった。特に、半導体関連株の下落が指数の押し下げにつながった。一方、下落する場面では押し目買いも入り、下値を探る動きは限定的となった。

日経平均は小幅高でスタートし、一時、100円超高まで上値を伸ばす場面があった。寄り付き直後には心理的節目の2万7500円を回復したが、すぐに同水準を下回り、上値の重さも意識された。その後は徐々に上げ幅を縮小し、マイナス転換した。ただ、押し目買いが流入し大引けにかけては小幅安で小動きとなった。

値がさの半導体関連株の下落が重しとなったほか、足元、堅調だった機械株や海運株で売りが優勢となった。

日経平均は下値の堅さが確認され、市場関係者からは「昨年からの売り材料が解消されていることが背景にある」(松井証券の投資メディア部長・窪田朋一郎氏)との声が聞かれる。日銀の政策修正の思惑が後退したこと、中国景気の回復期待、先々の米利上げ停止の思惑などを背景に、「押し目があれば買いたいという投資家が多い」(窪田氏)という。

目先の日経平均については、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を波乱なく通過すれば「2月前半に上値を追う展開になりそうだ」(国内証券・ストラテジスト)との指摘もあった。

TOPIXは0.12%安の1978.40ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.12%安の1018.06ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆4657億5800万円だった。東証33業種では、不動産業、精密機器、その他製品など18業種が値上がり。一方、海運業、電気機器、石油・石炭製品など15業種は値下がりした。

個別では、東京エレクトロン、アドバンテスト、ルネサスエレクトロニクスなど半導体関連株が軟調に推移。25日に半導体製造装置の米ラムリサーチが発表した決算で、業績見通しが市場予想に届かず、時間外取引で株価が下落したことが重しとなった。

プライム市場の騰落数は、値上がり761銘柄(41%)に対し、値下がりが966銘柄(52%)、変わらずが109銘柄(5%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 27362.75 -32.26 27444.64 27,284.08─

27,502.15

TOPIX 1978.40 -2.29 1983.35 1,974.03─1

,987.63

プライム指数 1018.06 -1.18 1021.02 1,015.82─1

,022.73

スタンダード指数 1020.79 -0.16 1021.75 1,019.28─1

,022.44

グロース指数 986.37 -1.50 988.98 983.20─993

.28

東証出来高(万株) 98370 東証売買代金(億円 24657.58

)

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