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ナスダック、第4四半期利益が予想届かず 市場混乱で指数事業減収

2023年01月26日(木)15時11分

 1月25日、金融市場運営会社の米ナスダックが25日発表した第4・四半期の利益は市場予想をわずかに下回った。写真は同社のロゴ。2016年10月、ニューヨーク・マンハッタンで撮影(2023年 ロイター/Shannon Stapleton)

[25日 ロイター] - 金融市場運営会社の米ナスダックが25日発表した第4・四半期の利益は市場予想をわずかに下回った。世界経済の不透明感で世界の資産価値が圧迫され、インデックス(指数)事業が振るわず、新規株式公開(IPO)関連の収益も減少した。

M&A(合併・買収)費用などの一時項目を除いた1株利益は0.64ドル。リフィニティブのデータに基づくアナリスト平均予想を0.01ドル下回った。

ジェフリーズのアナリスト、ダニエル・ファノン氏は、インデックス事業の収入が11%減少したことが利益が予想を下回った理由だと指摘。同事業の減収で既存のソリューション事業の成長率が5%となり、同社の年間予想成長率7─10%を下回ったとした。

ナスダックは広く参照される株価指数を提供することで、ライセンス料を得ている。

2022年の株式と上場取引型金融商品(ETP)は一般に、金利の急上昇、根強いインフレ、景気後退懸念、ロシアの対ウクライナ戦争、中国の厳格な新型コロナウイルス規制などが原因で急落した。

投資家の懸念はIPO市場にも波及。ナスダックの主要取引所では第4・四半期に18件のIPOが行われたが、前年同期の195件を大きく下回った。

ナスダックのアデナ・フリードマン最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で、「世界経済や市場を巡る不確実性がまだ残っており、それが年間を通じて続けば、今年の上場やインデックス事業の短期成長見通しに影響する可能性がある」と述べた。

また、約200社がナスダックへの上場を待っていると明らかにした。

ロイター
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