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中国輸出入銀、スリランカの融資返済猶予
1月26日、中国外務省は26日、中国輸出入銀行が経済危機下のスリランカ政府に対し、融資の返済を猶予したと明らかにし、先のロイター報道を確認した。写真はスリランカのコロンボのビジネス地区。昨年11月撮影(2023年 ロイター/Dinuka Liyanawatte)
[北京 26日 ロイター] - 中国外務省は26日、中国輸出入銀行が経済危機下のスリランカ政府に対し、融資の返済を猶予したと明らかにし、先のロイター報道を確認した。
ロイターは24日、輸出入銀がスリランカ財務省に宛てた書簡で、融資返済を2年間猶予し、国際通貨基金(IMF)から29億ドルの融資を確保できるよう支援すると伝えたと報じた。
中国外務省はロイターに対し、「中国は困難や課題に直面しているスリランカに配慮し、同国の社会経済開発をできる限り支援してきた」とコメントした。
スリランカが、IMFによる融資プログラム実行の最終合意を得るためには、公的2国間融資の最大債権国であるインドと中国の支援が不可欠。このうちインドは既にIMFにスリランカ支援の方針を表明しており、中国の動向が焦点となっていた。
IMFのデータによると、20年末時点でスリランカの中国輸出入銀行からの借入金は28億3000万ドルと、同国対外債務の3.5%相当だった。