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パキスタンルピーが下落、業界団体が為替レートの上限撤廃
パキスタンの外国為替取引会社が為替レートの上限を撤廃したことを受けて、通貨パキスタンルピーは25日のオープン市場で1.2%下落した。ルピー紙幣、2017年撮影。(2023年 ロイター/Caren Firouz)
[カラチ(パキスタン) 25日 ロイター] - パキスタンの外国為替取引会社が為替レートの上限を撤廃したことを受けて、通貨パキスタンルピーは25日のオープン市場で1.2%下落した。
市場原理に基づく為替制度への移行は国際通貨基金(IMF)が支援の条件の一つに挙げていた。
外為取引会社の団体は24日夜、国益のため為替レートの上限を撤廃すると発表した。
同団体の声明によると、25日序盤のオープン市場でルピーは1ドル=240.60/243ルピー。前日終値は237.75/240ルピーだった。
ルピーの上限が撤廃される前は、銀行の公式レート、外為取引会社のレート、闇市場のレートが注目されていた。
トップライン・セキュリティーズのモハンマド・ソヘイル最高経営責任者(CEO)は「今日の銀行レートはまだ公表されていないが、銀行のドルレートは数日間で最大5%下落する可能性がある」と述べた。
ルピーの上限撤廃は闇市場の抑制につながるとの見方が出ている。イスマイル・イクバル・セキュリティーズの幹部は「闇市場のレートはまだ(1ドル=)260─270ルピーだ。為替取引会社の決定は大きな影響を及ぼしていない」と指摘した。