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EUのガス価格上限、逆効果もたらす可能性=ECB
2022年12月09日(金)07時52分
12月8日、欧州中央銀行(ECB)は、欧州連合(EU)が提案したガス価格上限設定について、金融の安定を脅かす可能性があり、再設計する必要があるとの正式意見を発表した。ベルギーのルウ・サン・ピエールで11月24日撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)
[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は8日、欧州連合(EU)が提案したガス価格上限設定について、金融の安定を脅かす可能性があり、再設計する必要があるとの正式意見を発表した。
EUは先月、天然ガス価格と市場の変動を抑えることを目的とした「市場修正メカニズム」を提案した。
ECBは、この規則が正反対の影響を及ぼす可能性があると警告。「状況によってはユーロ圏の金融安定を危険にさらす可能性があると考える」とした。
意見書にはラガルド総裁の署名が入っており、「このメカニズムの現在の設計はボラティリティーおよび関連するマージンコール(追加担保差し入れ要求)を増加させ、中央カウンターパーティーの金融リスク管理能力を妨げ、取引の場から非中央清算店頭市場への移行を促す可能性もある」と指摘した。
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