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英産業連盟、23年マイナス成長予想 コロナ前回復は24年半ば以降
12月5日 英産業連盟(CBI)は5日、来年の英国の成長率をマイナス0.4%と予想した。10月23日、ロンドンで撮影(2022年 ロイター/Henry Nicholls)
[ロンドン 5日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)は5日、来年の英国の成長率をマイナス0.4%と予想した。インフレの高止まり、企業の投資手控えなどを踏まえ、6月時点の予想(プラス1.0%)から大幅に引き下げた。国内総生産(GDP)が新型コロナウイルス禍前の水準を回復するのは2024年半ば以降との見方を示した。
CBIの予想は、英予算責任局(OBR)が先月示した予測(マイナス1.4%)ほど悲観的ではないが、経済協力開発機構(OECD)の予測と一致する。
失業率については、現在の3.6%から23年末─24年初頭に5.0%まで上昇すると予想した。
10月に11.1%と41年ぶりの高い伸びを記録したインフレ率はなかなか下がらず、来年が平均6.7%、24年は2.9%と予想した。
24年末時点で企業投資はコロナ前を9%下回り、労働生産性は2%低くなると見込み、このような事態を避けるため、政府は就労ビザ制度の柔軟化、事実上禁止されている陸上風力発電施設建設の再開、投資税制優遇の拡充をすべきと指摘した。