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中国の金融システム、不動産部門低迷でリスク拡大=ムーディーズ
12月2日、ムーディーズは、中国の金融システムについて、不動産部門の低迷と景気減速によりリスクが高まっていると指摘し、小規模銀行はより脆弱な状態にあるとの見方を示した。写真はムーディーズの看板。マンハッタンで昨年11月撮影(2022年 ロイター/Andrew Kelly )
[北京 2日 ロイター] - ムーディーズは2日、中国の金融システムについて、不動産部門の低迷と景気減速によりリスクが高まっていると指摘し、小規模銀行はより脆弱な状態にあるとの見方を示した。
ムーディーズはリポートで「金融システムを保護するバッファー(緩衝材)の一部が弱まっており、不動産市場の低迷が長引くとリスクが生じる可能性がる」とし、需要低迷により不動産部門の見通しをネガティブで維持しているとした。
「中国の金融システムの安定性に対するリスクは、不動産部門の縮小と景気減速の中で高まっている」と指摘した。
中国当局はここ数週間、不動産業界の流動性を拡大している。大手銀行も不動産開発業者に対して少なくとも1620億ドルの融資枠を提供すると表明している。
ムーディーズは、銀行システムの全般的な強さにもかかわらず小規模銀行は最も脆弱で、不動産セクターに関連したリスクにさらされていると説明した。