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米ISM製造業景気指数、11月は49.0 約2年半ぶりに50を下回る
米供給管理協会(ISM)が発表した11月の製造業総合指数(NMI)は49.0となり、2020年5月以来初めて50を下回り、約2年半ぶりの低水準となった。昨年4月、インディアナ州で撮影(2022年 ロイター/Eileen T. Meslar)
[ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日発表した11月の製造業総合指数(NMI)は49.0となり、2020年5月以来初めて50を下回り、約2年半ぶりの低水準となった。10月は50.2だった。
米連邦準備理事会(FRB)の利上げにより財(モノ)の需要が冷え込んだ。また、投入価格指数の低下が継続しており、インフレ率が低下傾向を続ける可能性があるとの見方を支えた。
50を下回る数値は、米経済の11.3%を占める製造業の縮小を示している。ロイターがまとめたエコノミスト予想では、49.8に低下すると見込まれていた。
ISMの個別指数のうち、新規受注指数は47.2に低下した。3カ月連続で50を下回った。
サプライチェーンの改善により、受注残もさらに減少した。
供給業者の納入を示す指数は47.2に上昇した。50を下回る数値は工場への納品が早くなることを示す。
投入価格指数は10月の46.6から43.0に低下。2年半ぶりの低水準となった。これは商品価格の上昇一服を反映しており、インフレがすでにピークに達していることを示唆している。
10月の雇用指数は10月の50.0から48.4に低下した。企業が経済の混乱に備えているため、労働力需要が減速しているとみられる。