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世界株価18%上昇へ、23年末までに 景気減速リスクは存在=シティ
米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は6日、米国のインフレ率は「根強く、容認できない高水準にある」とし、確実にインフレが低下するよう利上げを継続する必要があるとの考えを示した。(2022年 ロイター/Chris Helgren)
[6日 ロイター] - 米シティグループは、世界の株式が2023年末までに約18%上昇すると予想した。株式は今年、各国中銀による一連の利上げや景気後退懸念によって売り込まれているため、値ごろ感が増す可能性があるという見方を示した。しかし、景気減速を巡る「かなりのリスク」が存在するとも指摘した。
シティは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)世界株指数の23年末の目標水準を780ポイントとした。同指数は9月30日に679を付けた。
シティのストラテジスト、ロバート・バックランド氏は、グロース株などが売りを浴び、MSCI世界グロース指数の株価収益率(PE)が31倍から19倍に低下したと指摘。その上で「PEはほぼ底打ちした可能性がある」とし、バリュエーションの魅力が増しているように見えるという見方を示した。
米国株が最も割高で、英国株と新興国株が最も割安とも指摘した。
シティは米国株の投資判断を「オーバーウエート」で維持。ドル高が米株の相対的パフォーマンスを引き続き押し上げると指摘した。新興国株は「ニュートラル」、英国株は「オーバーウエート」とした。
英株については「英経済は問題を抱えているが、70%程度の海外エクスポージャーや割安なバリュエーションが株式市場へのダメージを抑制するだろう」と述べている。