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尚早な利下げに警告、高インフレ受け=ブレイナードFRB副議長

2022年10月01日(土)03時03分

米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード副議長は30日、高インフレを抑制するため、当面は高水準の金利を維持する必要があり、時期尚早な利下げを行わないように注意しなければならないと述べた。1月13日撮影(2022年 ロイター/Elizabeth Frantz)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード副議長は30日、高インフレを抑制するため、当面は高水準の金利を維持する必要があり、時期尚早な利下げを行わないように注意しなければならないと述べた。

ニューヨークで開催された会議で「金融政策は高インフレ環境下で物価の安定を取り戻すことに重点を置いている」と指摘。利上げによる金融引き締めの効果が経済全体に浸透し、物価上昇圧力が低下するまでには「時間がかかるだろう」とし、そうであるならば「インフレが目標に回帰しつつあると確信するためには、金融政策は当面、制約的でなければならない。このような理由から、われわれは金融政策を時期尚早に緩和させないことを確約する」とした。

また「インフレ率は米内外で非常に高く、さらなるインフレショックのリスクを排除することはできない」と語った。

ターミナルレート(金利の最終到達点)については現時点で明確ではないと言及。「現在、不確実性が高く、今回の利上げサイクルの目標レンジの適切な行き先については、さまざまな予測がある」とし、FRBは利上げが経済を通じてどのように機能するかを見極め、今後の政策について「慎重かつデータに依存する形で」行動する必要があるとした。

さらにFRBの政策行動が世界経済と金融システムにどのような影響を与えるかを注意深く見守っているとしたほか、「われわれは、さらなる逆風の出現によって悪化する可能性のある金融の脆弱性に注意を払っている」と語った。世界の一部が問題に直面する可能性はあるが、FRBの現在の金融政策の方向性を変更するような規模の特定の問題が差し迫ってはいないとした。

ロイター
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