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米百貨店コールズが通期業績見通し引き下げ、インフレで需要減退
8月18日、米百貨店コールズは、通期の売上高・利益見通しを引き下げた。インフレ下で衣料品などの需要が減退していることが響いている。写真は2014年10月、米カリフォルニア州エンシニータスの店舗(2022年 ロイター/Mike Blake)
[18日 ロイター] - 米百貨店コールズは18日、通期の売上高・利益見通しを引き下げた。インフレ下で衣料品などの需要が減退していることが響いている。
最新の売上高伸び率予想はマイナス5─マイナス6%(従来は横ばいからプラス1%)。1株利益予想は2.80─3.20ドル(同6.45─6.85ドル)で、リフィニティブに基づく市場予想の4.06ドルも下回った。
物価高を背景に消費者は一般消費財への支出を控えており、小売業界は需要の落ち込みで在庫が膨らんで、大幅な値引きによって処分を迫られている状況。コールズもウェブサイトで最大80%引きのセールを行っている。
さらに高所得層は比較的物価高の影響を受けずに高級品への支出を続けているが、コールズは主要顧客が中低所得層、取り扱いはカジュアル商品が主体のため、その恩恵も受けにくい。
ミシェル・ガス最高経営責任者(CEO)は、業績見通し下方修正について「中間所得層がよりコストを意識するようになった状況を反映している。顧客は買い物に行く回数を減らし、1回の買い物で使う金額も絞って、プライベートブランド商品にシフトしている」と述べた。