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スイス中銀の当座預金座高が増加、為替介入の可能性も

2022年08月15日(月)20時05分

スイス国立銀行(中央銀行)が15日公表した先週の当座預金残高は17億スイスフラン(18億ドル)増の7512億8000万フランだった。チューリヒのSNB、6月撮影。(2022年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリヒ 15日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)が15日公表した先週の当座預金残高は17億スイスフラン(18億ドル)増の7512億8000万フランだった。

中銀がフラン高抑制の為替介入を実施している可能性がある。前週も25億フラン増加していた。

中銀が新たに創出されたフランで商業銀行から外貨を購入した結果、商業銀行の当座預金残高が増加した可能性がある。

フランは2015年1月以来の高値となる1ユーロ=0.9646フランまで値上がりしている。

中銀は、輸入物価抑制につながるフラン高を容認する用意があるが、フラン高あるいはフラン安が過度に進めば行動すると表明している。

UBSのエコノミストは「今週と先週の当座預金残高増加を踏まえると、フラン高抑制のために介入が行われた可能性が確かにある」と指摘。

「ただ現在のユーロ/フランの水準を下限にする用意はないだろう。それには大規模な介入が必要になる」とし、1ユーロ=0.95フランまでフラン高が進めば、介入拡大が選択肢になると述べた。

クレディ・スイスのエコノミストは、中銀がレポ取引を通じて商業銀行に流動性を供給しており、中銀の行動を判断するのは現時点で難しいと指摘。

「現在の水準のインフレでは外貨購入の可能性は引き続き低い。インフレが高止まりする限り、中銀が外貨を購入する可能性は非常に低い」と述べた。

ロイター
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