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ECB、7月理事会でより大幅な利上げ巡り協議=議事要旨
欧州中央銀行(ECB)が7日に公表した6月8─9日の理事会の議事要旨で、ECB政策担当者がインフレに対応するために7月理事会でのより大幅な利上げについて議論し、その後の理事会で大幅利上げに踏み切る可能性を残しておくことに前向きだったことが分かった。2016年12月撮影(2022年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が7日に公表した6月8─9日の理事会の議事要旨で、ECB政策担当者がインフレに対応するために7月理事会でのより大幅な利上げについて議論し、その後の理事会で大幅利上げに踏み切る可能性を残しておくことに前向きだったことが分かった。
ECBは6月の理事会で、量的緩和措置である資産購入プログラム(APP)を7月1日に終了すると表明するとともに、7月から利上げを開始する方針を示した。また、インフレが鎮静化しなければ、9月に大幅な利上げを行う意向も示した。
ただ、そのわずか6日後の6月15日に開かれた臨時会合では、国債利回りの格差拡大によるユーロ圏市場の分断を防ぐ措置を検討すると表明した。
ECBは議事要旨で「多くのメンバーが7月の理事会でより大幅な利上げに向けて扉を開いておくことを選好すると冒頭で表明していた」と指摘。「漸進主義が25ベーシスポイント(bp)を上回る利上げを妨げるとみられることを回避する必要があった。漸進主義が必ずしも小さな措置でゆっくりとした行動を取ると解釈されるべきではないとの合意もあった」とした。
一方、ECBは15日の臨時会合の議事要旨は公表しないとしている。