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仏トタル、対ロ制裁でハリヤガ油田から撤退

2022年07月07日(木)01時36分

フランス石油大手トタルエナジーズが、ロシアのハリヤガ油田で保有している権益の全てをロシア国営の石油会社ザルベジネフチに譲渡することで合意したと明らかにした。2020年5月撮影(2022年 ロイター/Charles Platiau)

[パリ 6日 ロイター] - フランス石油大手トタルエナジーズが、ロシアのハリヤガ油田で保有している権益の全てをロシア国営の石油会社ザルベジネフチに譲渡することで合意したと明らかにした。

西側諸国による対ロ制裁に伴うトタルのロシアでの初めての大規模な資産売却となり、ハリヤガ油田事業から撤退する。

トタルの広報担当者はロイターに対し「ハリヤガ油田で持っている残る20%の権益をザルベジネフチに譲渡することに合意した」と語った。ただ、「この取引はロシア当局の承認が条件となる」とし、権益譲渡の条件については詳しく説明しなかった。

ハリヤガ油田事業は生産分与契約で運営しており、この契約の一環でトタルは毎月約10万トンの輸出用石油を受け取っている。

トタルは、20年以上にわたってハリヤガ油田事業に参画していた。ノルウェーのエネルギー企業、エクイノールも参画していたが、今年撤退した。

トタルは3月、ロシア産軽油と原油のドイツ製油所への供給契約を更新せず、軽油をサウジアラビアから、原油をポーランド経由でそれぞれ調達すると発表していた。

トタルは今も、複数のロシア非国有企業の少数株式を保有している。

ロイター
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