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中国、債券市場一段の対外開放 海外投資家向け環境整備
中国は1日、20兆ドル規模の債券市場への海外からの投資促進に向け手数料の引き下げ、為替ヘッジ手段の向上などの措置を発表した。写真は中国人民銀行。北京で2018年撮影。(2022年 ロイター/Jason Lee)
[上海 1日 ロイター] - 中国は1日、20兆ドル規模の債券市場への海外からの投資促進に向け手数料の引き下げ、為替ヘッジ手段の向上などの措置を発表した。海外投資家の中国債券保有は減少傾向にあり、中国人民銀行(中央銀行)傘下の中国外国為替取引システム(CFETS)は「債券市場の対外開放を一段と進め、資本市場改革を深化させる」措置と説明した。
CFETSによると、海外のパッシブファンドの中国債券取引をしやすくするために国境を越えた債券の募集も促進する。指数に連動するパッシブ運用資金は、FTSEラッセルやJPモルガンなどが中国債券を債券インデックスに組み入れたことで、中国債券に流入している。
海外投資家の取引コスト軽減措置として、債券の相互取引制度「ボンドコネクト」のサービス料を7月11日から25%引き下げる。
海外投資家の債券発行市場への参加や為替ヘッジ業務を容易にし、オンショア為替市場の取引時間をさらに延長する。
海外のパッシブ債投資家のニーズに応え、終値に基づく取引の仕組みも改善する予定だ。