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英BPとシェル、医療目的の旅費負担へ 米の中絶判断受け
6月29日、英石油大手BPは、医療処置を目的とする米国従業員の旅費を負担すると発表した。写真はBPのロゴ。ポーランドのピエンクフで8日撮影(2022年 ロイター/Kacper Pempel)
[ヒューストン 29日 ロイター] - 英石油大手BPは29日、医療処置を目的とする米国従業員の旅費を負担すると発表した。米連邦最高裁が人工妊娠中絶を憲法上の権利と認める1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆す判断を下したことを受けた対応。
英シェルも前日、同様の措置を発表しているが、両社とも中絶には言及していない。石油業界で女性の福利厚生拡充に向け医療プログラムを変更したのは2社が初めて。
BPは24日の米最高裁判断に関する質問に対し「従業員の居住地周辺で受けられない医療サービスを目的とした旅費を支援する」と述べた。
シェルは「移動を伴うものも含め幅広い医療サービスを利用できるよう、選択肢を変更している」とした。
米エクソンモービルとオキシデンタル・ペトロリアムの広報担当者はコメントを控えた。シェブロンは「医療に関する決定は非常に個人的なものだ」とし、最高裁の判断に関するコメントを控えた。
米国ではアマゾン・ドット・コム、JPモルガン・チェース、テスラなどが、州外での中絶手術が必要な従業員の交通費をカバーする制度の変更を表明している。