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米FRB、インフレ抑制に「直接的かつ積極的に」行動を=セントルイス連銀総裁
米セントルイス地区連銀のブラード総裁は 24日、より高いインフレ期待が定着する前に、米連邦準備理事会(FRB)がインフレを抑制するための利上げを大胆に進める必要があるとの見解を示した。(2022年 ロイター/Brendan McDermid)
[24日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は 24日、より高いインフレ期待が定着する前に、米連邦準備理事会(FRB)がインフレを抑制するための利上げを大胆に進める必要があるとの見解を示した。
ブラード氏は、スイスのチューリヒでUBSが主催した中央銀行とインフレに関する討論会で「インフレを好転させて抑制するには、直接的かつ積極的に行動しなければならない。そうしなければ10年間にわたって高く、不安定なインフレに苦しむ恐れがある」とし、「今はまずインフレを即座に抑制し、2%への道筋に戻す」ことが必要との認識を示した。
ブラード氏は、年内に政策金利を3.5%まで引き上げたいとの従来の主張をこの日も繰り返した。借り入れコストが上昇してディスインフレ効果が働けば、FRBは利下げを始める可能性があるとの見方も示した。
ブラード氏は、景気後退(リセッション)のリスクについてはそれほど深刻ではないとの見方を示し、利上げはおそらく経済を潜在成長率未満にではなく、潜在成長率まで減速させることになると予想した。
ブラード氏は「これは米国の景気拡大の初期段階だ。ショックか何かに襲われない限り、この段階でリセッションに逆戻りするのは異例だろう」との見方を示した。