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ECBの分断化防止策、利回り差の目標ない=ポルトガル中銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、ECBが検討しているユーロ圏市場の分断化防止措置について、国債利回り差に関する具体的な目標はないと述べた。昨年3月撮影。(2022年 ロイター/Pedro Nunes/File Photo)
[リスボン 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は24日、ECBが検討しているユーロ圏市場の分断化防止措置はこのリスクに取り組むECBの決意を示すものになるとする一方で、国債利回り差に関する具体的な目標はないと述べた。
センテノ氏は、検討中の措置は金融政策を徐々に正常化する中で「分断化のリスクと戦う」ことになると述べた。ただ「分断化の具体化を測る指標の単一の類型は存在しない」とし、「具体的なイールドスプレッド値に関する目標はない」と記者団に語った。
分断化のリスクは「後ではなく発生した段階で」対処する必要があると指摘した。
ユーロ圏の急激な物価上昇については「先にインフレ現象が起こった」米国から輸入された重要な要因をはらんでいるとの見方を示した。
「米経済は2021年夏にパンデミック前の需要水準を回復したが、欧州ではまだ起きていない」とし、米国でみられる賃金圧力は欧州では見られないと指摘した。