ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=小反落、FRB議長発言を材料視 エネルギーが安い

2022年06月23日(木)06時23分

米国株式市場は値動きの激しい展開となった後、ほぼ変わらずで取引を終えた。3月撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid)

[22日 ロイター] - 米国株式市場は値動きの激しい展開となった後、小反落して取引を終えた。エネルギー株が重しとなったほか、インフレ抑制に「強くコミット」しているというパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が材料視された。

主要株価指数は下落して始まった後、パウエル議長の議会証言後に上昇する場面もあったが、引けにかけて下げに転じた。

同議長は上院銀行委員会の公聴会で、FRBは40年ぶりの高水準で推移するインフレを引き下げることに「強くコミット」しており、「そのために迅速に」行動していると述べた。インフレ阻止のために景気後退を誘発しようとしているのではなく、景気後退リスクがあっても物価抑制に全力を傾けているとした。

FRBがインフレ抑制に向けて利上げを進める中、投資家は景気へのリスクを踏まえつつ、株価の底値を探ろうとしている。S&P500は今月、今年1月に付けた最高値から20%余り下落して弱気相場入りした。また、先週は週間で2020年3月以来の大幅な下落率を記録した。

ベーカー・アベニュー・アセット・マネジメントのチーフストラテジスト、キング・リップ氏は「市場は引き続き不安定だ」とし、「まだ難局を脱してはいない。懸念はくすぶっている」と述べた。

業種別では、原油価格の下落を受けてエネルギーが4.2%安。エクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップスがS&P総合500種を圧迫した。

情報技術の0.4%下落も重しとなった。

ディフェンシブセクターは好調で、不動産が1.6%、ヘルスケアが1.4%、公益事業は1%、それぞれ上昇した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 30483.13 -47.12 -0.15 30352.57 30777.92 30166.01

前営業日終値 30530.25

ナスダック総合 11053.08 -16.22 -0.15 10941.95 11216.77 10938.06

前営業日終値 11069.30

S&P総合500種 3759.89 -4.90 -0.13 3733.89 3801.79 3717.69

前営業日終値 3764.79

ダウ輸送株20種 12914.85 -146.79 -1.12

ダウ公共株15種 912.38 +8.16 +0.90

フィラデルフィア半導体 2619.71 -29.67 -1.12

VIX指数 28.95 -1.24 -4.11

S&P一般消費財 1093.76 -1.51 -0.14

S&P素材 469.51 -6.16 -1.29

S&P工業 729.90 -3.92 -0.53

S&P主要消費財 730.45 -0.49 -0.07

S&P金融 521.39 -1.34 -0.26

S&P不動産 251.62 +3.83 +1.55

S&Pエネルギー 559.71 -24.48 -4.19

S&Pヘルスケア 1450.41 +20.35 +1.42

S&P通信サービス 186.74 +0.40 +0.22

S&P情報技術 2220.43 -9.15 -0.41

S&P公益事業 336.89 +3.45 +1.04

NYSE出来高 12.63億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 26260 + 160 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 26195 + 95 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中