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午前の日経平均は小幅続伸、連休前の調整売りが重し

2021年08月06日(金)12時17分

6日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比16円12銭高の2万7744円24銭となり、小幅に続伸した。朝方に安く始まった後、プラス圏に切り返したが上値は重く、前日終値を挟んだ動きとなった。写真は昨年10月に東証で撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon )

[東京 6日 ロイター] - 6日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比16円12銭高の2万7744円24銭となり、小幅に続伸した。朝方に安く始まった後、プラス圏に切り返したが上値は重く、前日終値を挟んだ動きとなった。米雇用統計の発表や国内の3連休を前にした週末で調整売りが出やすく、積極的にポジションをとる動きは限られた。 

前日の米国株式市場では、S&P総合500種とナスダック総合が終値ベースの最高値を更新した。米雇用統計の発表を控える中、新規失業保険申請件数が減少したことが好感された。好調となった一連の企業決算にも支援された。

東京市場で日経平均は、小安く始まったが切り返し、一時160円程度の上昇となる場面があった。その後は、徐々に上値が重くなり、前日終値付近での一進一退となった。

米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が小幅に低下したことを受け、東京エレクトロンなどの半導体関連株が軟調に推移。指数寄与度の大きいファーストリテイリングとソフトバンクグループは、朝方に買いが先行したが、徐々に上値が重くなった。このところ上昇が目立っていた日本郵船などの海運株も、下落に転じた。

市場では「連休前のポジション調整が重しとなったが、決算発表は悪くない企業が多く、中長期の視点から安値を拾う動きもあった」(SBI証券の鈴木英之投資調査部長)との声が聞かれた。

前日に決算を発表した企業を中心に物色も進んだ。NTTデータ、バンダイナムコホールディングス、資生堂、コナミホールディングスやオリンパスなどが上昇し、指数を支えた。

TOPIXは0.10%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3024億2500万円となった。東証33業種では、上昇率上位に精密機器、鉱業、石油・石炭製品などが並んだ。下落率トップは、任天堂の構成比が高いその他製品で、これに倉庫・運輸関連業、ゴム製品、海運業が続いた。

任天堂は前日、2021年4―6月期の営業減益や22年3月期の通期見通し据え置きを発表しており、一時約10%安と約1年ぶりの安値を付けた。

東証1部の騰落数は、値上がりが1001銘柄、値下がりが1031銘柄、変わらずが151銘柄だった。

ロイター
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