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ギリアドの第2四半期、利益が予想上回る コロナ治療薬の売上好調

2021年07月30日(金)08時16分

米製薬会社ギリアド・サイエンシズGILD.Oが29日発表した第2・四半期決算は、利益が予想を上回った。写真は昨年4月、カリフォルニア州オーシャンサイドの同社施設で撮影(2021年 ロイター/Mike Blake)

[29日 ロイター] - 米製薬会社ギリアド・サイエンシズGILD.Oが29日発表した第2・四半期決算は、利益が予想を上回った。新型コロナウイルス治療薬の抗ウイルス薬「レムデシビル」の販売が好調だった。一方、コロナ禍で病院で診察を受ける人が減ったことから、主力製品であるエイズウイルス(HIV)治療薬の売上は減少した。

時間外取引で株価は2%超下落した。

第2・四半期の調整後1株当たり利益は1.87ドルで、市場予想を0.12ドル上回った。売上高は前年比21%増の62億ドル。アナリスト予想平均の60億7000万ドルを上回った。

エイズウイルス(HIV)治療薬の売上高は2%減の39億ドルだった。

ジョアナ・メルシエ最高商務責任者(CCO)は決算説明会で、HIV治療薬の売上は欧州では回復しつつあるが、米国の需要は低迷していると説明し「コロナ禍前の水準に戻るには数四半期かかる」との見通しを示した。

レムデシビルの売上高は8億2900万ドルで、市場予想の6億7500万ドルを大幅に上回った。

レムデシビルの売上は新型コロナの入院率と密接に関連しているため、先行きは依然不透明だと説明した。また、吸入型のコロナ治療薬の開発はもはや行わないと明らかにした。

ダニエル・オデイ最高経営責任者(CEO)は、レムデシビルは、コロナの入院患者治療で既知の全コロナウイルス亜種に有効だとした上で、病院外でのコロナ治療のための製品を今後も開発すると説明した。

C型肝炎治療薬の売上高は回復し、23%増の5億4900万ドルだった。

2011年通年については、調整後1株当たり利益予想を6.75─7.45ドルから6.90─7.25ドルに変更した。売上高は244億─250億ドルを見込む。従来予想は237億─251億ドルだった。

ロイター
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