ニュース速報

ビジネス

午後3時のドル109円後半で伸び悩み、デルタ株への警戒継続

2021年07月21日(水)15時38分

 7月21日、午後3時のドル/円は109.87円付近での推移。午前中は連休を控えた国内実需勢による手当て買いなどでが入ったが、その後は米長期金利や日経平均が上昇幅を縮め伸び悩んだ。2017年撮影(2021年 ロイター/Thomas White)

[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(109.84/87円)に比べて小幅にドル高/円安の109.87円付近で推移している。

午前の取引では、連休を控えた国内実需勢によるドルの手当て買いなどでドルは一時109.98円まで上昇。ただ、その後は米長期金利や日経平均が上昇幅を縮め、ドルは伸び悩んだ。

市場からは、リスクオフ姿勢は和らいだものの、デルタ株への警戒感からマーケットはまだ楽観論に傾きづらい状況との見方も出ていた。

マーケット参加者の間では、引き続き新型コロナウイルスの変異株「デルタ」の感染拡大を懸念する声が聞かれた。

ただ、市場関係者は新規感染者数よりも重傷者数や死亡者数、各国のロックダウン(都市封鎖)の有無を重視しているとの見方が出ていた。「新規感染者数が増加していてもロックダウンに踏み切らない国の通貨は相対的に底堅さをみせている一方、ロックダウンが実施されている国の通貨は弱い地合いになっている」(国内信託銀行)という。

オーストラリアでは、感染抑制策のため一部の州でロックダウンが実施されており、豪ドルは対米ドル、対円で弱含んでいる。現在、豪ドル/米ドルは0.7299ドル付近、豪ドル/円は80.16円付近で推移している。

ドル/円相場は上値の重さが意識されているものの、底堅さも感じられ、「米国では経済活動がストップしてしまうような規制はなく、ドルの底堅さにつながっているのではないか」(国内証券)との声も聞かれた。

他の主要国通貨では、ユーロ/ドルは停滞ムードが続いた。欧州中央銀行(ECB)は22日、政策金利を発表する予定となっており、様子見姿勢が強まっているという。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 109.89/91 1.1764/68 129.32/36

午前9時現在 109.91/93 1.1779/83 129.49/53

NY午後5時 109.84/87 1.1779/83 129.41/45

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米アトランタ連銀総裁、インフレ進展停滞なら利上げに

ワールド

多国間開発銀の改革計画、10月G20会合で議論=ブ

ビジネス

ソニー、米パラマウント買収交渉に参加か アポロと協

ビジネス

ネットフリックス、1─3月加入者が大幅増 売上高見
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 6

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 9

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 10

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中