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米国株式市場=S&Pとナスダックが最高値更新、FOMC控え

2021年06月15日(火)06時46分

6月14日、 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が非公式に過去最高値を更新して取引を終了した。大半の投資家は今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を注視しており、新たな取引を手控えている。写真は1月28日、ニューヨーク証券取引所前で(2021年 ロイター/Mike Segar)

[14日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が過去最高値を更新して取引を終了した。大半の投資家は今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を注視しており、新たな取引を手控えている。

投資家は15─16日のFOMCでFRBのインフレ見通しに関する新たな手掛かりを求めている。FRBはこれまで、インフレは一時的との見方を示してきたが、今回の会合で量的緩和の縮小を巡る議論を開始する可能性もある。ただ、大半のアナリストは8月のジャクソンホール会議まで決定はないとみている。

FRBのハト派的なトーンに変化が見られれば、株式市場に動揺が広がる可能性がある。S&P500は年初来13.1%上昇、ダウ工業株30種は12.7%、ナスダックも9.2%、それぞれ上昇している。

アダムズ・ファンズのマーク・ストークル最高経営責任者(CEO)は「インフレを巡る議論ではいずれの主張にも説得力があるが、インフレ高進の持続もしくは一時的な動きに基づいて現時点で大きな変更を行うのは愚かに思える」と語った。

セクター別では、S&P情報技術指数が4月26日に付けた終値での最高値に迫る水準で引けた。素材や金融は下げが目立った。

米新興電気自動車(EV)メーカーのローズタウン・モーターズは18.8%急落。 スティーブ・バーンズ最高経営責任者(CEO)とフリオ・ロドリゲス最高財務責任者(CFO)が辞任したと発表した。同社は今月、資金調達を巡る問題を理由に、継続企業の前提(ゴーイング・コンサーン)に「実質的な疑念」が生じていることも明らかにした。

これを受け、EVメーカーとの合併を模索する特別買収目的会社(SPAC)が売られた。ルーシッド・モーターズと合併するチャーチル・キャピタルIV(CCIV)は4.1%安、EVバスメーカーのプロテラとの合併を発表したアークライト・クリーン・トランジションは4.8%安。

テスラは1.3%高。イーロン・マスクCEOがビットコインでのテスラ車支払いを再び認める可能性があるとツイートした。

米取引所の合算出来高は98億株。直近20営業日の平均は105億7000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34393.75 -85.85 -0.25 34472.52 34472.52 34211.54

前営業日終値 34479.60

ナスダック総合 14174.14 +104.72 +0.74 14083.47 14175.45 14056.67

前営業日終値 14069.42

S&P総合500種 4255.15 +7.71 +0.18 4248.31 4255.59 4234.07

前営業日終値 4247.44

ダウ輸送株20種 15194.21 -133.18 -0.87

ダウ公共株15種 915.18 +2.33 +0.26

フィラデルフィア半導体 3255.34 +45.28 +1.41

VIX指数 16.39 +0.74 +4.73

S&P一般消費財 1390.18 +1.59 +0.11

S&P素材 532.59 -6.89 -1.28

S&P工業 868.74 -4.22 -0.48

S&P主要消費財 726.46 -0.96 -0.13

S&P金融 616.14 -6.41 -1.03

S&P不動産 284.81 +1.20 +0.42

S&Pエネルギー 411.85 -1.62 -0.39

S&Pヘルスケア 1449.39 +1.15 +0.08

S&P通信サービス 262.87 +1.94 +0.74

S&P情報技術 2515.43 +25.92 +1.04

S&P公益事業 334.37 +0.38 +0.11

NYSE出来高 9.11億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 29265 + 125 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 29235 + 95 大阪比

ロイター
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