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米AT&T、メディア資産統合へディスカバリーと新会社設立

2021年05月18日(火)00時08分

米通信大手AT&Tは17日、傘下のメディア資産をメディア企業ディスカバリーと統合し、新会社を設立すると発表した。写真はAT&Tのロゴ。2019年9月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[17日 ロイター] - 米通信大手AT&Tは17日、傘下のメディア資産をメディア企業ディスカバリーと統合し、新会社を設立すると発表した。

AT&TはCNNやHBO、映画スタジオのワーナー・ブラザースなどのメディア資産、ディスカバリーはHGTVやTLCなどのテレビ局を傘下に持つ。

ディスカバリーのザスラフ最高経営責任者(CEO)が新会社を率いる。AT&Tが株式の71%、ディスカバリーが29%を保有する。

AT&Tは資産統合に伴い430億ドルを受け取り、同社の抱える1600億ドル超の負債の返済に充てる。

両社はさらに、コンテンツを拡充し、ストリーミング市場で優勢なネットフリックスやウォルト・ディズニーに攻勢をかける。コンテンツ向けに約200億ドル投じる計画で、ネットフリックスが年内に計画する170億ドルを上回る。

新会社の名称は来週までに発表される予定。

手続きは2022年半ばに完了の見通しで、23年の売上高は約520億ドル、調整後EBITDA(利払い・税・償却前利益)は約140億ドル、コスト節減効果は年間30億ドルとなることが見込まれる。

AT&Tは2018年に1087億ドルで米メディア大手タイム・ワーナーを買収。コンテンツと配信を組み合わせたメディア・通信大手への成長を目指していたが、コストがかさんでいたほか、視聴者が従来のケーブルテレビ契約からストリーミングサービスにシフトする中、戦略を転換する必要が出ていた。

17日午前の取引で、ディスカバリーの株価は約2.6%高、AT&Tは約4%高で推移している。

ロイター
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