ニュース速報

ビジネス

世界の高級ブランド販売、年内にコロナ前の水準回復も=調査

2021年05月17日(月)20時24分

コンサルティング会社ベインによると、高級ブランドの販売は、早ければ年内にも、新型コロナウイルス流行前の水準を回復する可能性がある。北京のバーバーリーショップ、3月撮影。(2021年 ロイター/Tingshu Wang)

[ミラノ 17日 ロイター] - コンサルティング会社ベインによると、高級ブランドの販売は、早ければ年内にも、新型コロナウイルス流行前の水準を回復する可能性がある。中国や米国で販売が好調という。

同社は、今年の高級ハンドバック、衣服、宝飾品の販売が、2019年の2800億ユーロ(3400億ドル)を回復、もしくは上回る確率を30%と予測。ワクチン接種の進展や観光の再開に左右されるとしている。

より確率が高いシナリオは、2022年の完全回復。同社は昨年11月時点では回復が2023年以降になる可能性があると予測していた。

昨年の高級ブランドの販売は23%減の2170億ユーロと、2009年以降で初の減少を記録した。

今年第1・四半期の高級ブランドの販売は、米中が好調で急激に上向いた。

同社は「米国市場が予想外に好調だ」と指摘。欧州は、ワクチン接種の遅れと観光の制限で出遅れているという。

同社によると、在宅勤務などを背景に地方に移住する人が増えており、ニューヨークやミラノといった大都市よりも、2番手の都市で販売が好調なケースが少なくないという。

販売回復を主導しているのは、ハンドバッグ、革製品、宝飾石だが、ロックダウン(都市封鎖)の緩和で人々が外出するようになれば、衣服、化粧品、香水の売り上げ回復も期待できるという。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米石油・ガス業界のM&A、第1四半期は過去最高の5

ビジネス

米テスラ、メキシコ・インドの工場新設計画が不透明に

ビジネス

午前の日経平均は大幅続伸、ハイテク強い 先物主導で

ビジネス

今期事業計画はかなり保守的=永守ニデックグループ代
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 7

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 8

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中