ニュース速報

ビジネス

米国株はナスダック大幅安、インフレ懸念でグロース株に売り

2021年05月11日(火)07時10分

5月10日、米国株式市場は軟調。ナスダック総合指数の下げは2%を超えた。写真はナスダックのロゴ。ニューヨークで2015年9月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国株式市場は軟調。ナスダック総合指数の下げは2%を超えた。物価上昇への懸念が広がる中、ハイテク銘柄といったグロース(成長)株への売りが膨らんだ。

ダウ工業株30種は終盤にマイナスに転じた。工業株やヘルスケア銘柄が下げ幅を抑制したものの、前営業日まで3日続いた最高値更新にストップがかかった。

キングズビュー・アセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、ポール・ノルテ氏は「市場のけん引役は今年、さほど堅調に推移していない」とした上で、「全体としてグロース株から他の銘柄に資金がシフトしている」と述べた。

需要が回復する一方で素材の供給が逼迫(ひっぱく)する中、物価上昇への懸念が高まっている。

ノルテ氏は「供給ラインが再構築されれば解消されるだろうが、時間がかかる」と語った。

この日の米債券市場では、5年物の物価連動国債(TIPS)と通常国債の利回り差であるブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)が2011年以来の高水準、10年物TIPSのBEIも13年以来の高水準を付けた。

市場では12日発表の消費者物価指数(CPI)統計に注目が集まる。

S&P総合500種の主要11セクターでは、6セクターがマイナス圏で終了。情報技術の下げが2.5%安と最大だった。

第1・四半期決算シーズンは、S&P500構成企業のうち439社が7日までに発表を終え、終盤に入った。

ホテルチェーン大手のマリオット・インターナショナルは四半期の利益と売上高が予想を下回り、株価は4.1%下落した。

電気自動車関連株が軟調で、テスラは6.4%、フィスカーは9.0%、それぞれ下落。ワークホース・グループの四半期売上高が予想を下回ったことを嫌気した。ワークホースは14.9%安。

米パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインへのサイバー攻撃を受けた操業停止は4日目に入った。

サイバーセキュリティー大手のファイア・アイは1.2%高。業界筋によると、コロニアルの復旧に向けてファイア・アイが対応を要請された。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.88対1の比率で上回った。ナスダックでは3.24対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は109億7000万株。直近20営業日の平均は102億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34742.82 -34.94 -0.10 34785.27 35091.56 34741.57

前営業日終値 34777.76

ナスダック総合 13401.86 -350.38 -2.55 13687.60 13687.93 13401.75

前営業日終値 13752.24

S&P総合500種 4188.43 -44.17 -1.04 4228.29 4236.39 4188.13

前営業日終値 4232.60

ダウ輸送株20種 15929.46 -13.84 -0.09

ダウ公共株15種 919.93 +10.03 +1.10

フィラデルフィア半導体 2967.11 -144.92 -4.66

VIX指数 19.66 +2.97 +17.80

S&P一般消費財 1391.39 -27.72 -1.95

S&P素材 549.32 -2.25 -0.41

S&P工業 891.14 +0.70 +0.08

S&P主要消費財 730.55 +5.58 +0.77

S&P金融 626.55 -0.74 -0.12

S&P不動産 265.62 +0.92 +0.35

S&Pエネルギー 404.45 -0.20 -0.05

S&Pヘルスケア 1446.02 +1.42 +0.10

S&P通信サービス 252.91 -4.92 -1.91

S&P情報技術 2378.50 -61.85 -2.53

S&P公益事業 338.60 +3.40 +1.02

NYSE出来高 10.47億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29280 - 290 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 29270 - 300 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ワールド

香港民主派新聞、週内に休刊も 資産凍結で資金繰り悪

ビジネス

米経済は急速に回復、FRBの政策変更には不十分=N

ビジネス

米国株式市場=急反発、景気回復にらみエネルギー株な

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、買い一服 ビットコイン急落

MAGAZINE

特集:ファクトチェック 韓国ナゾ判決

2021年6月29日号(6/22発売)

慰安婦と徴用工の裁判で正反対の判決が── 「大人」になった韓国世論と政治が司法を変えたのか?

人気ランキング

  • 1

    あなたがダイエットに失敗するのは内臓脂肪を燃やす栄養素を制限しているから

  • 2

    「ワイン離れに歯止めがかからない」 フランス人が代わりに飲み始めたものとは?

  • 3

    死海沿岸を呑み込む7000個の陥没穴 縮む塩湖で地下構造が崩壊

  • 4

    女子学生を美醜でランク付けした中国「アート」作品…

  • 5

    やっぱり危ない化粧品──米研究で半分以上に発がん性…

  • 6

    ロシアの工場跡をうろつく青く変色した犬の群れ

  • 7

    ファイザーのワクチンで激しい副反応を経験した看護…

  • 8

    東京五輪の「国際公約化」は日本政府の自作自演

  • 9

    閲覧ご注意:ネズミの波がオーストラリアの農地や町…

  • 10

    「残業時間別」で見た日々の暮らしと仕事のリアル 10…

  • 1

    最愛の人の「生前の姿」をGoogleストリートビューで発見した人たち...その感動と特別さ

  • 2

    あなたがダイエットに失敗するのは内臓脂肪を燃やす栄養素を制限しているから

  • 3

    オーストラリア、一面クモの巣で覆われる

  • 4

    中国の原発で放射線漏れの疑い チェルノブイリを彷…

  • 5

    BTSだけじゃない! 中国を怒らせた「出禁」セレブたち

  • 6

    「ワイン離れに歯止めがかからない」 フランス人が代…

  • 7

    やっぱり危ない化粧品──米研究で半分以上に発がん性…

  • 8

    閲覧ご注意:ネズミの波がオーストラリアの農地や町…

  • 9

    「残業時間別」で見た日々の暮らしと仕事のリアル 10…

  • 10

    徴用工訴訟、ソウル地裁の却下判決 韓国法曹会は正…

  • 1

    4000回の腕立て伏せを毎日、1年間続けた男...何を目指し、どうなったのか

  • 2

    脳が騙される! 白黒の映像が、目の錯覚でフルカラーに見える不思議な体験

  • 3

    国際交流で日本にきた中国人200人に「裏切り者」のレッテル

  • 4

    最愛の人の「生前の姿」をGoogleストリートビューで…

  • 5

    デーブ・スペクター「日本は不思議なことに、オウン…

  • 6

    閲覧ご注意:ネズミの波がオーストラリアの農地や町…

  • 7

    あなたがダイエットに失敗するのは内臓脂肪を燃やす…

  • 8

    オーストラリア、一面クモの巣で覆われる

  • 9

    東京オリンピックの前向きな中止を考えよ

  • 10

    武漢研究所は長年、危険なコロナウイルスの機能獲得…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中