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Wファーゴ、第1四半期は予想上回る増益 貸倒引当金縮小
[14日 ロイター] - 米金融大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が14日に発表した第1・四半期決算は、貸倒引当金の縮小やコスト削減により、利益がアナリスト予想を上回った。
14日の米株式市場で同社株は約5%高で終了した。
純利益は47億4000万ドル(1株当たり1.05ドル)。前年同期は6億5300万ドル(同0.01ドル)。リフィニティブのアナリスト予想平均は1株利益が0.70ドルだった。
一方、税引き前・引当金繰入前利益は13%減少。バランスシートは1%減の1兆9400億ドルだった。
景気見通しの改善に伴い、貸倒引当金は16億ドル縮小。経費率は77%と前年同期から小幅上昇、2020年第4・四半期の83%からは改善した。
チャールズ・シャーフ最高経営責任者(CEO)は2022年までの経費見通しについてコメントを避けたが、アナリストは、ここ数年業績を圧迫していた多額の営業損失が計上されなかったことを評価した。
為替プラットフォーム、オアンダのアナリスト、エドワード・モヤ氏は「この日の決算をウェルズ・ファーゴの転換点とみる投資家もいる。楽観的になる十分な根拠がある」と語った。
商業銀行部門の平均貸出は19%落ち込んだ。本業の収益源である純金利収入(NII)は22%減少。平均預金残高は4%拡大した。
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