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米株続落、ハイテク株への売りでナスダック大幅安
3月3日、米国株式市場は続落し、ナスダック総合が大幅安で取引を終えた。財政出動や新型コロナウイルスワクチンの接種進展への期待から、ハイテク株を売って景気回復の恩恵を受けやすいセクターにシフトする動きが広がった。2020年11月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
[3日 ロイター] - 米国株式市場は続落し、ナスダック総合が大幅安で取引を終えた。財政出動や新型コロナウイルスワクチンの接種進展への期待から、ハイテク株を売って景気回復の恩恵を受けやすいセクターにシフトする動きが広がった。
マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コムが2%超下落し、S&P総合500種の重しとなった。
S&P500の金融、工業指数は取引時間中の最高値を更新したが、他のセクターは大半が下落した。
ワクチン配布が景気回復を支援すると予想されているものの、オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスがこの日発表した2月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数の伸びが予想を下回った。
米供給管理協会(ISM)が発表した2月の非製造業総合指数(NMI)も前月から低下し、市場予想を下回った。
米10年債利回りは1.47%にやや上昇し、割高感の出ているセクターの重しとなった。10年債利回りは前週に付けた約1.61%の水準は下回っている。
金利上昇は高成長ハイテク株への影響が特に大きい。投資家はこれらの企業の価値を将来見込まれる利益に基づいて評価するが、金利が上昇すると将来の利益の価値が短期的な利益の価値より大きな打撃を受けるためだ。
BMOウェルス・マネジメントの最高投資責任者マイケル・ストリッチ氏は「利回りが1.5%の水準を超えれば、間違いなく株式に逆風となる。大半の投資家は利回り上昇のペースを注視している」と述べた。
バイデン米大統領は1兆9000億ドル規模の新型コロナ追加経済対策法案の上院通過に向け、中道派の民主党上院議員に譲歩し、1人当たり1400ドルの個人向け一時金の受給資格を厳格化することに同意した。
個別銘柄ではエクソンモービルが0.8%高。支出を削減し、配当を増やす計画を明らかにした。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.31対1の比率で上回った。ナスダックでも1.95対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は140億株。直近20営業日の平均は149億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 31270.09 -121.43 -0.39 31352.96 31563.31 31260.14
前営業日終値 31391.52
ナスダック総合 12997.75 -361.04 -2.70 13336.25 13372.52 12995.07
前営業日終値 13358.79
S&P総合500種 3819.72 -50.57 -1.31 3863.99 3874.47 3818.86
前営業日終値 3870.29
ダウ輸送株20種 13548.44 -23.55 -0.17
ダウ公共株15種 798.59 -7.49 -0.93
フィラデルフィア半導体 2975.58 -95.36 -3.11
VIX指数 26.67 +2.57 +10.66
S&P一般消費財 1274.68 -31.09 -2.38
S&P素材 470.58 -4.97 -1.04
S&P工業 782.25 +0.57 +0.07
S&P主要消費財 650.97 -3.59 -0.55
S&P金融 554.87 +4.15 +0.75
S&P不動産 228.26 -2.70 -1.17
S&Pエネルギー 372.55 +5.24 +1.43
S&Pヘルスケア 1306.45 -17.58 -1.33
S&P通信サービス 232.14 -3.75 -1.59
S&P情報技術 2269.80 -57.86 -2.49
S&P公益事業 297.37 -3.54 -1.18
NYSE出来高 12.71億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 29275 - 315 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 29275 - 315 大阪比
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)