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米アルファベット出資のオスカー・ヘルス、IPOで12億ドル調達
3月2日、米グーグルの親会社アルファベットが出資する医療保険スタートアップ企業オスカー・ヘルスは、新規株式公開(IPO)で、仮条件を上回る1株当たり39ドルで3100万株を売却し、12億ドルを調達した。写真はウォールストリートの標識。ニューヨークで昨年3月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)
[2日 ロイター] - 米グーグルの親会社アルファベットが出資する医療保険スタートアップ企業オスカー・ヘルスは2日、新規株式公開(IPO)で、仮条件を上回る1株当たり39ドルで3100万株を売却し、12億ドルを調達した。
IPOに基づく企業価値は77億ドル相当となった。仮条件はこの日、1株当たり32─34ドルから36─38ドルに引き上げられていた。
オンライン医療保険サービスを手掛けるオスカー・ヘルスは米国内18州に52万9000人の顧客を持つ。新型コロナウイルス流行に伴う需要増加で2020年に顧客が75%増加した。
20年の保険料は60%増の16億7000万ドルだったが、再保険会社の利用により、収入は5.2%減少し、4億6280万ドルとなった。純損益は4億0680万ドルの赤字で、赤字額は前年の2億6120万ドルから拡大した。
同社は、2012年にマリオ・シュロッサー最高経営責任者(CEO)、ケビン・ナゼミ氏、トランプ前米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏の弟ジョシュア・クシュナー氏の3人が創業。アルファベットは2018年に株式約10%を3億7500万ドルで取得した。
オスカー・ヘルスはティッカーシンボル「OSCR」で3日にニューヨーク証券取引所に新規上場する。