ニュース速報

ビジネス

前場の日経平均は大幅反落、722円安 米長期金利上昇を警戒

2021年02月26日(金)12時22分

 2月26日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比722円10銭安の2万9446円17銭となり、大幅に反落した。都内で1月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 26日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比722円10銭安の2万9446円17銭となり、大幅に反落した。下げ幅は一時949円まで拡大した。

前日の米国株市場で、米長期金利の上昇を警戒し主要3指数が下落した流れを引き継ぎ、東京株式市場でも幅広い業種で売りが先行した。

25日の米国株式市場はテクノロジー関連株が圧迫され、ナスダック総合指数は3.52%安と、過去4カ月で最大の下落率となった。米長期金利の上昇を受けて投資家の間で一部のグロース株のバリュエーションを巡る懸念が高まり、利食い売りが優勢となった。

日経平均は寄り付きで3万円を下回り、前営業日比414円54銭安の2万9753円73銭でスタート。前営業日比949円12銭安の2万9219円15銭で安値を付けた後は下げ渋り、2万9400円台での一進一退の値動きが続いた。

TOPIXは1.92%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4896億6600万円。東証33業種では、全業種が値下がり。その他製品、不動産業、電気機器、ガラス・土石製品、建設業、機械などが値下がり率上位となっている。

東海東京調査センターのシニアストラテジスト、中村貴司氏は「値がさグロース株の崩れが指数の下落を先導しているが、バリュー株では底堅い銘柄も目立っている」と指摘。「金融商品全体がリスクオフとなる中で、原油価格が比較的底堅く推移していることを踏まえると、経済正常化の流れを買う動きに変化はない。底が入った後は、グロース株がもたつく一方で、バリュー株が相場を支えるようになるのではないか」とみている。

個別では、指数寄与度の高いソフトバンクグループ、ファーストリテイリングや、半導体関連の東京エレクトロン、アドバンテストの下げが目立ち、4銘柄で日経平均を約242円ほど押し下げる要因となった。

東証1部の騰落数は、値上がり394銘柄に対し、値下がりが1733銘柄、変わらずが67銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドル34年ぶり155円台、介入警戒感極まる 日銀の

ビジネス

エアバスに偏らず機材調達、ボーイングとの関係変わら

ビジネス

独IFO業況指数、4月は予想上回り3カ月連続改善 

ワールド

イラン大統領、16年ぶりにスリランカ訪問 「関係強
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 2

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 3

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」の理由...関係者も見落とした「冷徹な市場のルール」

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 6

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    コロナ禍と東京五輪を挟んだ6年ぶりの訪問で、「新し…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中