ニュース速報
ビジネス
米経済、今年は数十年ぶりの高成長になる可能性=NY連銀総裁
2月25日、米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、政府の強力な財政支援策と新型コロナウイルスワクチン接種の進展で米経済が押し上げられ、今年は数十年ぶりの高成長になる可能性があるとの見方を示した。 写真はニューヨークで2019年3月撮影(2021年 ロイター/Lucas Jackson)
[25日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は25日、政府の強力な財政支援策と新型コロナウイルスワクチン接種の進展で米経済が押し上げられ、今年は数十年ぶりの高成長になる可能性があるとの見方を示した。
ウィリアムズ総裁はアフリカ系米国人のための非営利団体が主催したオンラインイベントで、「連邦政府の力強い財政支援策とワクチン接種の進展で、今年の国内総生産(GDP)伸び率は数十年ぶりの大きさになる可能性がある」と述べた。
ただ、経済はなおパンデミック(世界的大流行)の脅威にさらされており、新型コロナ変異株の出現で回復の足取りが鈍ったり、感染が再拡大したりする恐れがあるとの認識を示した。また、インフレ圧力は「当面、抑制された状態が続くだろう」とした。
その上で、コロナ禍でアフリカ系米国人が他よりも深刻な影響を受けたと指摘し、格差是正が景気回復の実現に重要だと語った。
FRBは「回復ができる限り強固なものになるよう、あらゆる手段を尽くすことに引き続きコミットしている」と述べた。
暗号資産(仮想通貨)の価格上昇に関する質問に対しては、決済手段というよりは、投資のための「資産クラス」として扱われているようだと指摘。
「まだ実際の取引や決済は多くない」とした上で、FRBは暗号資産がマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金のために使われることを懸念していると述べた。「安全であることを確実にしたい」と続けた。
*内容を追加して再送します。