ニュース速報

ビジネス

サウジ政府系ファンド、5年で資産倍増し1.07兆ドル目指す=皇太子

2021年01月25日(月)10時43分

サウジアラビアのムハンマド皇太子は24日、政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」の資産を2025年までに現在の2倍の4兆リヤル(1兆0700億ドル)に拡大する計画を発表した。写真は同日、サウジアラビアの首都リヤドで同ファンドについて説明する同皇太子。(2021年 ロイター/提供写真)

[ロンドン/リヤド 24日 ロイター] - サウジアラビアのムハンマド皇太子は24日、政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」の資産を2025年までに現在の2倍の4兆リヤル(1兆0700億ドル)に拡大する計画を発表した。世界最大級の政府系ファンド(SWF)を目指す。

サウジの実力者でPIFの取締役会長でもあるムハンマド氏は国営テレビで中継された演説で、向こう10年に新たな分野に3兆リヤルを投資する方針だと説明。新たな5カ年計画によってPIFは「サウジ経済の改革と多様化の最大の誘因となる」とした。

皇太子はかねてより経済成長促進と石油依存脱却の計画の柱にPIFを据えてきた。ただ、原油輸出は依然、サウジの収入の半分以上を占めている。

アブダビ商業銀行のチーフエコノミスト、モニカ・マリク氏は24日の発表は「サウジの今後の発展がPIF主導になる」という点を強調したと指摘。「目標の規模を踏まえると、外部からの資金調達が引き続き非常に重要になる」とした

PIFの運用資産は2015年時点の1500億リヤルから20年までに1兆5000億リヤルに増えた。ムハンマド氏は、30年までに運用資産を7兆5000億リヤル以上にするという目標を達成する軌道上にあるとした。

5カ年計画ではPIFは25年までに直接、間接の両方で180万人の雇用を創出する。サウジ経済には25年までの期間に年間1500億リヤル以上を投じるとした。

PIFと傘下企業は25年末までに国内総生産(GDP)の非石油部門に1兆2000億リヤル寄与することを目指している。

アルラージヒ・キャピタルの調査責任者マゼン・アルスダイリ氏は「石油価格の変動が大きい時期にPIFが全く別の景気支援の役割を果たしているのは非常に重要。貯金の構築、資金の確保、投資誘致に資するだろう」と述べた。

PIFは2015年以降、アクティブ投資を拡大しており、 米配車サービスのウーバー・テクノロジーズの株式35億ドル相当を取得し、ソフトバンクグループの「ビジョンファンド」1号にも450億ドル出資したことで知られる。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ビジネス

中国の2月輸出は前年比で過去最高の伸び、輸入も2年

ビジネス

米上院、1.9兆ドルのコロナ追加対策法案を可決 共

ビジネス

ディズニーランド、早ければ4月再開も 米加州が規制

ビジネス

ANAとJALの会員情報流出、予約システム会社にサ

MAGAZINE

特集:人民元研究

2021年3月 9日号(3/ 2発売)

一足先にデジタル化する「RMB」の実力 中国の通貨は本当に米ドルを駆逐するのか

人気ランキング

  • 1

    中国人富裕層が感じる「日本の観光業」への本音 コロナ禍の今、彼らは何を思うのか

  • 2

    インドはどうやって中国軍の「侵入」を撃退したのか

  • 3

    ミャンマー、警官19人がインドへ逃亡 国軍の命令拒否

  • 4

    【動画特集】自由になったメーガンの英王室への反撃

  • 5

    中国の金採掘会社、南米や西アフリカで資産買い漁り

  • 6

    感染症対策に有効というビタミンD、どれだけ取れば大…

  • 7

    地球の上層大気で「宇宙ハリケーン」が初めて観測さ…

  • 8

    台湾産「自由パイナップル」が中国の圧力に勝利、日…

  • 9

    医学的な意味はゼロ? 外国人に対する中国の「肛門PC…

  • 10

    26歳の僕を圧倒した初ジブリ体験、『風の谷のナウシ…

  • 1

    台湾産「自由パイナップル」が中国の圧力に勝利、日本も支援

  • 2

    インドはどうやって中国軍の「侵入」を撃退したのか

  • 3

    ミャンマー国軍が「利益に反する」クーデターを起こした本当の理由

  • 4

    肉食恐竜が、大型と小型なのはなぜ? 理由が明らかに

  • 5

    地球の上層大気で「宇宙ハリケーン」が初めて観測さ…

  • 6

    リコール不正署名問題──立証された「ネット右翼2%説」

  • 7

    無数の星? いいえ、白い点はすべて超大質量ブラッ…

  • 8

    ミャンマー、警官19人がインドへ逃亡 国軍の命令拒否

  • 9

    北極の氷が溶け、海流循環システムが停止するおそれ…

  • 10

    中国人富裕層が感じる「日本の観光業」への本音 コロ…

  • 1

    フィット感で人気の「ウレタンマスク」本当のヤバさ ウイルス専門家の徹底検証で新事実

  • 2

    ロシアの工場跡をうろつく青く変色した犬の群れ

  • 3

    屋外トイレに座った女性、「下から」尻を襲われる。犯人はクマ!──アラスカ

  • 4

    新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」…

  • 5

    台湾産「自由パイナップル」が中国の圧力に勝利、日…

  • 6

    韓国メディアが連日報道、米日豪印「クアッド」に英…

  • 7

    バブルは弾けた

  • 8

    中国はアメリカを抜く経済大国にはなれない

  • 9

    全身が泥で覆われた古代エジプト時代のミイラが初め…

  • 10

    インドはどうやって中国軍の「侵入」を撃退したのか

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!