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日経平均は反発、終値ベースで90年8月以来の高値 米国株高を好感
東京株式市場で日経平均は反発し、終値ベースで90年8月3日以来の高値を更新した。写真は東京証券取引所、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 21日 ロイター] -
日経平均
終値 28756.86 +233.60
寄り付き 28710.41
安値/高値 28,677.61─28,846.15
TOPIX
終値 1860.64 +11.06
寄り付き 1858.10
安値/高値 1,856.14─1,869.81
東証出来高(万株) 114447
東証売買代金(億円) 24955.17
東京株式市場で日経平均は反発し、終値ベースで90年8月3日以来の高値を更新した。20日の米国株式市場が最高値を更新したことに加え、バイデン氏の米大統領就任式を無事通過したことを受け、景気対策などへの期待感から幅広い業種で買いが優勢となった。日銀はランチタイム中に金融政策の現状維持と最新の展望リポートを発表したが、これに対する株式市場の反応は限定的だった。
日経平均は反発スタート後も上げ幅を拡大し、一時322円89銭高の2万8846円15銭で高値を付けた。前日の東京株式市場はバイデン氏の米大統領就任式を控え積極的な売買は手控えられたが、きょうは買い優勢となった。ただ、買い一巡後は目立った方向性は見られず、前営業日比200円ほど高い2万8700円台での一進一退の値動きが継続。午後3時30分からの日銀総裁の会見や、来週予定されるFOMC(米連邦公開市場委員会)や企業決算を控え、市場では様子見ムードが広がった。
市場では「膠着感の強い相場。米大統領就任式を終え機関投資家の動きが活発化すると思いきや、市場参加者はそこまで多くなく個人投資家の売買が中心となっている。来週から決算発表が本格化するため、やや様子見となっているようだ」(SMBC日興証券の投資情報部部長、太田千尋氏)との声が聞かれた。
TOPIXは反発し0.60%高となった。東証1部の売買代金は2兆4955億1700万円。東証33業種では、サービス業、情報・通信業、金属製品、石油・石炭製品など27業種は値上がり。半面、その他製品、銀行業、電気・ガス業など6業種は値下がりした。
個別では、パナソニックが4日続伸し4.97%超高となった。新型コロナウイルスのワクチン輸送・保管向けの保冷容器を開発したと報じられたことが好感された。
そのほか、ソフトバンクグループ、TDKなどもしっかり。東京エレクトロン、アドバンテストは利益確定売りが優勢となった。
東証1部の騰落数は、値上がり1288銘柄に対し、値下がりが785銘柄、変わらずが117銘柄だった。