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ドイツ銀行業界は比較的健全 一部の事業存続には危機感=監督庁長官
2021年01月20日(水)11時08分
[フランクフルト 19日 ロイター] - ドイツ連邦金融サービス監督庁(BaFin)のフーフェルト長官は19日、メール配信した新年のメッセージの中で、新型コロナウイルス感染流行前にすでに極めて体力が弱くなっていた一部の銀行はこの危機を乗り切れない可能性がある、との見方を示した。ただ、全体で見れば、ドイツ銀行業界の体質は比較的健全としている。
ドイツの銀行業界は2009年の金融危機以来、熾烈な競争、市場の飽和、低金利の継続により利益率が低水準にとどまっている。さらに、コロナ対策として政府が実施している企業支援が打ち切られれば、銀行は大量の不良債権を抱える懸念もある。
長官は「銀行部門は(全体的には)強固かもしれないが、すべての銀行がそうだということではない」と指摘。「(今後は一連の不良債権拡大の波を)複数回にわたり経験する可能性がある」とし、「コロナ禍の前から体力が極めて弱っていた金融機関は、この危機を克服できないかもしれない」と述べた。
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