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米カジノ大手MGM、英エンテイン買収を撤回
1月19日、 米カジノ運営のMGMリゾーツは19日、ブックメーカー(賭け屋)ブランド「ラドブロークス」などを持つ英エンテイン(旧GVC)を買収する計画を撤回した。ロンドンのラドブローク店舗で2017年12月撮影(2021年 ロイター/Simon Dawson)
[19日 ロイター] - 米カジノ運営のMGMリゾーツは19日、ブックメーカー(賭け屋)ブランド「ラドブロークス」などを持つ英エンテイン(旧GVC)を買収する計画を撤回した。
MGMは約2週間前にエンテインに対して、110億ドルでの買収提案を行ったが、エンテインは、事業価値が著しく過小評価されているとして難色を示していた。MGMは修正案をエンテインに提示する意向はないとして買収を撤回した。
ロンドン市場でエンテインの株価は11.9%安で終了。ニューヨーク市場でMGMの株価は約2.5%高で取引を終えた。
新型コロナウイルスの影響でカジノ施設などが閉鎖されるなか、オンラインカジノサービスの利用は増えている。
MGMは、エンテイン買収により、両社が2018年から共同で運営しているオンラインの賭博「BetMGM」をさらに拡充させることが可能になると説明していた。
米国のスポーツ賭博市場は急成長が見込まれており、欧米企業の合併や事業提携が進んでいる。米カジノ運営のシーザーズ・エンタテインメントは昨年9月、英ブックメーカーのウィリアム・ヒルを29億ポンドで買収することで合意している。