ニュース速報

ビジネス

日経平均は反落、週末と米雇用統計控えで模様眺め

2020年12月04日(金)15時41分

東京株式市場で日経平均は、反落。週末とあって模様眺めムードが強くなったほか、今晩に米雇用統計の発表を控えていることから、終始さえない動きとなった。写真は東京証券取引所内の風景。今年10月2日、東京で撮影。(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon )

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、反落。週末とあって模様眺めムードが強くなったほか、今晩に米雇用統計の発表を控えていることから、終始さえない動きとなった。ただ、日経平均をリードした値がさ株が一服する一方で、景気敏感株が買われたことで、TOPIXは小幅高で引けた。

3日の米国株式市場ではS&P総合500種が反落して取引を終了。製薬大手ファイザーが新型コロナウイルスワクチンの初期出荷目標を削減したとの報道が嫌気された。一方、ナスダック総合はテスラ主導で最高値を更新した。

一方、外為市場ではドル/円が103円台後半と、円高が警戒される水準で推移するなど、環境面は良好とは言えない。そうした中、日本株は朝方から軟調な展開。週末とあって市場参加者が減っているほか、今晩の米雇用統計の発表を見極めたいとのムードが強く、終始見送りムードが強かった。ただ、物色面では景気敏感株を物色する動きが活発化し、TOPIXは小幅高で引けた。

市場では「きょうは週末と米雇用統計控えで身動きが取れなかった。全体的に方向性が感じられないものの、好材料には素直に反応するなど地合いそのものが強いことには変わらない」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれる。

TOPIXは0.04%高で終了。東証1部の売買代金は2兆3367億4300万円だった。東証33業種では、鉄鋼、繊維業、海運業などが上昇し、空運業、不動産業、鉱業などの下げが目立つ。

個別では、日本製鉄が堅調となったほか、住友金属鉱山、コマツなどが連日の年初来高値更新。半面、東京エレクトロンが大幅安となったほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリングもさえない。

東証1部の騰落数は、値上がり969銘柄に対し、値下がりが11116銘柄、変わらずが93銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

第1四半期の中国GDPは予想上回る、3月指標は需要

ビジネス

トヨタ、富士松工場第2ラインを17日から稼働再開

ワールド

スーダン内戦1年、欧米諸国が飢餓対策で20億ユーロ

ワールド

香港の国家安全条例、英では効力なく市民は「安全」=
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無能の専門家」の面々

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 5

    キャサリン妃は最高のお手本...すでに「完璧なカーテ…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    金価格、今年2倍超に高騰か──スイスの著名ストラテジ…

  • 8

    イスラエル国民、初のイラン直接攻撃に動揺 戦火拡…

  • 9

    甲羅を背負ってるみたい...ロシア軍「カメ型」戦車が…

  • 10

    中国の「過剰生産」よりも「貯蓄志向」のほうが問題.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 3

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入、強烈な爆発で「木端微塵」に...ウクライナが映像公開

  • 4

    NewJeans、ILLIT、LE SSERAFIM...... K-POPガールズグ…

  • 5

    ドイツ空軍ユーロファイター、緊迫のバルト海でロシ…

  • 6

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 7

    ロシアの隣りの強権国家までがロシア離れ、「ウクラ…

  • 8

    金価格、今年2倍超に高騰か──スイスの著名ストラテジ…

  • 9

    ドネツク州でロシアが過去最大の「戦車攻撃」を実施…

  • 10

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中