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中国サービス部門PMI、11月は57.8 消費者需要が改善=財新
[北京 3日 ロイター] - 財新/マークイットが発表した11月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は57.8で、前月の56.8から上昇し、2010年4月以降で2番目に高い伸びを記録した。新規事業が過去10年余りで最も高い水準となり、消費者需要の一段の改善を示した。
PMIは50が景況改善・悪化の分岐点となる。
新規事業を示す指数は2010年4月以来の高水準。新規輸出事業を示す指数は5カ月ぶりに50を上回った。
雇用は4カ月連続で増加し、伸びが加速。企業信頼感は9年半ぶりの高水準に改善した。
今回のデータは、今週発表された中国国家統計局のPMIデータの改善とほぼ一致。国内の一部で確認されている新型コロナウイルス感染が消費者の行動を抑制する可能性への懸念があるものの、中国経済の回復が広がりつつあることが示されている。
アナリストは回復の勢いが今後数カ月続くとみている。
財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「海外需要が引き続き増加し、雇用が大幅に改善する中、製造業部門とサービス部門の回復ペースがともに加速した」と指摘。
「パンデミック(新型コロナの世界的大流行)後の景気回復局面は今後数カ月続く見込みだ。ただ、国内外で依然として不透明感が漂っており、コロナ流行を受けて導入された緩和政策をどのようにして徐々に縮小していくかについて綿密な計画が必要となる」と述べた。
今回のデータでは、産出価格指数が2010年2月以来の高水準を記録し、需要増加によって、コスト上昇分の顧客への一部転嫁が可能になったことが示された。
製造業部門とサービス部門を合わせた総合PMIは57.5で、前月の55.7から上昇した。
*内容を追加します。