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豪ウェストパック銀、損保事業を独アリアンツに売却 5.35億米ドル
2020年12月02日(水)17時44分
[シドニー 2日 ロイター] - 豪ウェストパック銀行は2日、損害保険事業を独保険大手アリアンツに7億2500万豪ドル(5億3500万米ドル)で売却すると発表した。資本基盤強化に向け組織をスリム化し、国内事業に注力する。
ウェストパックを含む豪4大銀行の間では業績不振の保険資産を売却する動きが出ている。相次ぐ不祥事で豪当局の監視の目が厳しくなる中、各行は国内の中核事業主体に回帰している。
今回の合意には、アリアンツが、ウェストパックの顧客に自動車や旅行など様々な保険商品を20年間販売できる条項も含まれており、アリアンツは豪損保市場での地位を高められる。
クレディ・スイスによると、損保事業の売却額は利益の約8─12倍相当。ウェストパックは、売却で中核的自己資本比率が0.12%ポイント程度上昇するとしている。
ゴールドマン・サックスはノートで、損保事業の売却は、事業を見直し非中核事業を手放すという戦略に沿ったものだと指摘した。
ウェストパックは今年、コロナ禍を背景とする貸倒れ引き当ての急増や、マネーロンダリング(資金洗浄)関連した巨額な制裁金で資本が減少。損保以外にもウェルスマネジメント事業などの非中核事業の買い手を探している。
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