ニュース速報

ビジネス

鉱工業生産10月は前月比3.8%上昇、11月から自動車減産見通し

2020年11月30日(月)10時37分

経済産業省が30日公表した10月の鉱工業生産指数は95.0と前月比3.8%上昇し、5カ月連続のプラスとなった。指数としてコロナ禍前の3月以来の水準となった。写真は国内の自動車工場、5月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日公表した10月の鉱工業生産指数は95.0と前月比3.8%上昇し、5カ月連続のプラスとなった。指数としてコロナ禍前の3月以来の水準となった。ロイターが集計した民間予測中央値は同2.1%上昇だった。

もっとも、11月からはこれまで増産をけん引してきた自動車の減産が見込まれ、12月は指数が低下する見通し。経産省幹部は「当面低い生産水準が続く」「最近の感染再拡大が続くならば下振れリスクに注意が必要」と懸念を示した。

基調判断は「持ち直している」との表現を据え置いた。

<10-12月、四半期ベースでプラス確保の見通し>

10月は運搬装置やボイラ・原動機、自動車およびその部品、電子計算機・電子応用装置などの増産が寄与した。自動車の生産水準はコロナ禍前の1月の水準を上回った。

一方、半導体などの電子部品・デバイス、航空機部品や船舶、洗剤・化粧品などは減産となった。

11月生産予測は前月比2.7%上昇、12月は同2.4%低下となった。企業の生産計画をもとにした予測値は上振れしやすい傾向があり、これを考慮した試算値では11月は同0.4%増にとどまる見通し。

自動車など輸送機械工業は11月が前月比3.9%減、12月は同2.5%減の見通し。

経産省では10-12月の生産水準は7-9月と比べてプラスを確保できるとみている。

(竹本能文 編集:内田慎一)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日産とマツダ、中国向け新モデル公開 巻き返しへ

ビジネス

トヨタ、中国でテンセントと提携 若者にアピール

ワールド

焦点:「トランプ2.0」に備えよ、同盟各国が陰に陽

ビジネス

午後3時のドルは一時155.74円、34年ぶり高値
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 10

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中